In my 高野豆腐 head

頭スカスカ人間による雑文置き場

モラトリアムの終焉

 最近、自分の長い長い長いモラトリアムの終焉がきたな、と思った。たいていの人は大学卒業くらいで済ませておくようなものを、自分はずっと精神的に宙ぶらりんの状態で40までやってきた。その最後の夏休みともいえるものが、コロナのここ2年間だった。社会生活や経済活動、家族生活は続行していたが、精神的にはほとんど引きこもりのように過ごした。日本の古典や、気に入った作家を深堀したりしながら時間を過ごした。

 プレイヤーからマネージャーへというか、遊び人からいきなりマネージャーになったような気さえする。何かを真剣に追求したことがなく、克己心もなく流されるままに生きてきた。それはおそらくは変わらないのだろうけど、責任の増大とともに言動ともに慎重にならざるを得ない局面が増えていくんだろう。そして、そういうのを一つ一つ片づけていくと、すっかり老いた肉体が残っているんだろうな。